【痩せ体質に】シニア肥満解消と太らない習慣 リスクの少ない体へ 今日から簡単対策を

健康

 

 

 

 

はじめに

 

 

 年齢を重ねると、若いころとは違い、体重が増えやすく、減りにくくなったと感じる方が多くなります。

 

 

 基礎代謝の低下や筋肉量の減少、そしてホルモンバランスの変化など、年齢を重ねた身体には様々な変化が訪れてしまいます。

 

 

 こうした変化の中で、肥満は健康を脅かす「静かなリスク」として無視できない存在になり、糖尿病や高血圧、脂質異常症など、生活習慣病の多くが肥満と深く関係しているのです。

 

  

 しかし現実には、多くの人が「どうやって痩せたらいいのか分からない」「痩せてもすぐにリバウンドしてしまう」と悩んでいます。

 

 

 一度挫折を経験すると「自分には無理だ」とあきらめの気持ちが芽生え、再挑戦する気力が持てなくなってしまい、失敗体験が強く記憶に残り、行動を止めてしまうのです。

 

 

 けれども、年齢に関係なく、正しい知識と習慣があれば、健康的に体重を減らすことは十分に可能です。

 

 

 そして、何より大切なのは、減らした体重を無理なく維持し、病気のリスクを下げ、元気に毎日を過ごすことにあります。

 

 

 シニア世代に最適な年齢を重ねたからこそ始められる、無理のない健康習慣を一緒に見つけていきましょう。

 

 

週に一回夜の断食を始めていく

 

 

 シニア世代の体にやさしい減量法として注目されているのが「週に一回の夜の断食」夕食を抜くだけのシンプルな方法ですが、胃腸を休めて代謝を整え、肥満や生活習慣病のリスクを下げる効果が期待できます。

 

 

夜断食で体を活性化していく

 

 

 痩せるためには、ただカロリーを減らすだけではなく、「体脂肪を燃やすスイッチ」を入れることが大切になります。

 

 

 食事をしている間、体はまず血液中にあるすぐに使えるエネルギーを優先的に使い、その次に肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを使って活動するので、これらが十分にある間は、なかなか体脂肪は燃焼されません

 

 

 実は、体脂肪をエネルギーとして使い始めるのは、最終段階の食後から10時間以上経過して、ようやく脂肪を分解して使うスイッチがオン

 

 

 しかし、食事の間隔が短い生活では、脂肪が使われるタイミングが訪れず、どんどん蓄積されてしまうというわけです。

 

 

 そこでおすすめなのが「夜断食」です。週に一回、夕食を抜くだけでも、翌朝までに12〜14時間の空腹時間ができ、体脂肪の燃焼が自然に促されていきます。

 

 

 これは単なる減量だけでなく、細胞の修復を促すオートファジー(自食作用)も働き始める時間帯でもあり、体の中から若返りが始まるチャンスなのです。

 

 

 「空腹は敵」ではなく、あえて空腹を作ることで、体は本来のエネルギー代謝を取り戻し、内臓にも休息が与え、無理なく週に一度の夜断食から始めることで、シニア世代でも安全に、そしてリバウンドせずに、体を軽く、若々しく保つことができるのです。

 

 

睡眠時間を入れて胃腸を休息

 

 

 夜断食の効果をより高めるためには、内臓をしっかり休ませる時間を確保する必要があり、その目安となるのが「16時間断食」というサイクル。

 

 

 食後から16時間何も食べないことで、消化にかかるエネルギーを使わず、肝臓や腸などの臓器がしっかりと休息できるようになり、これは単なる減量だけでなく、全身の代謝や免疫にも好影響を与えるとされています。

 

 

 一見すると長く感じるかもしれませんが、実際には睡眠時間も含めて考えれば意外と簡単で、夜7時に食事を終え、翌日の昼11時に次の食事をとれば、自然に16時間の断食が完成します。

 

 

 つまり、1食を抜くだけで体に大きなリセット効果を与えることができるのです。

 

 

体と一緒に胃も整える

 

 

 人の胃の大きさは、実は拳ふたつ分ほどしかないのですが、日常的に食べ過ぎていると、胃は徐々に伸びてしまい、満腹を感じにくくなっていきます。

 

 

 肥満気味の人は、知らず知らずのうちに「膨らんだ胃」で多くの食事を必要とする状態になっているのです。

 

 

 そこで有効なのが、夜断食によって胃や腸などの消化器官をしっかり休ませていき、食事の間隔を空けることで、胃は本来の大きさを取り戻しやすくなります。

 

 

 さらに、味覚もリセットされ、濃い味や油っこいものを好む傾向が和らぎ、自然と薄味でも満足でき、体と一緒に胃も整えることで、無理なく太らない体づくりへと近づいていけるのです。

 

 

脂肪は病気のもとに

 

 

 体に余分な脂肪が蓄積されると、見た目だけでなく、健康にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

 

 

 内臓脂肪が増えると、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病のリスクが高まり、いわゆるメタボリックシンドロームと診断されてしまうのです。

 

 

 これらの病気は放置すると、心臓病や脳卒中、さらにはがんなど、命に関わる重大な疾患につながるリスクが高まります。

 

 

 しかし、急激なダイエットはかえって健康を損なうこともあるため、無理のない方法でゆっくりと脂肪を減らしていくことが重要になっていきます。

 

 

サイクル化で習慣化も

 

 

 週に1回の夜断食は、たった1日、16時間以上の空腹時間を作るだけのシンプルな方法で、難しい計画や特別な準備もいらず、誰でもすぐに取り入れられるのが魅力です。

 

 

 週の始まりに断食を取り入れる「月曜日の夜」に実施することで、気持ちも新たにスタートを切ることができ、生活リズムのリセットにもなります。

 

 

 また、土日は家族や友人との会食や外食の機会が増えやすく、つい食べ過ぎてしまう傾向があるので、週末明けの月曜日に胃腸をしっかり休めることは、内臓を整える良いサイクルにもつながります。

 

 

 毎週同じ曜日に行うことで、無理なく自然に習慣化できるのも夜断食の大きなメリットになっていくのです。

 

 

夜だけ断食のメリットを知ろう

 

 

 夜だけ断食は、無理なく実践できる健康法を実践する前に、体に起こるメリットを把握していきましょう。

 

 

 1日1食を抜くだけで、消化器官を休ませ、体脂肪を効率よく燃やす環境を整えられます。

 

 

 睡眠中に内臓がしっかり回復し、翌朝の目覚めもすっきり。体だけでなく、心のリズムも整ってくるのが夜断食の魅力になります。

 

 

週に1回だけだから続けられる

 

 

 近年、「断食」や「ファスティング」という言葉は、健康志向の高まりとともに一般にも広く知られるようになってきました。

 

 

 芸能人やモデルの間でも実践者が多く、体重を減らすだけでなく体内のデトックスや細胞の若返りなど、さまざまな効果が期待できるとされており、健康番組や書籍でもたびたび取り上げられ、関心を持つ人が年々増えているのが現状です。

 

 

 しかし、いざ自分が取り組もうとすると、まる1日何も食べない「1日断食」は思っている以上にハードルが高く感じてしまうもの

 

 

 空腹に慣れていない人にとっては、途中でお腹が空いてつらくなったり、集中力が落ちたり、さらには頭痛やめまいなどの不調を感じることもあるのです。

 

 

 特にシニア世代では、体の反応も敏感で無理をすれば逆に健康を損ねてしまう可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

 

 

 そこで「月曜日の夜だけ」と決めることで、心理的にも取り組みやすく「たった1日、しかも夜だけだから」と思えば、気負わずに始められ、習慣として続けやすくなるのです。

 

 

 週末の外食や会食で食べ過ぎた分をリセットする意味でも、月曜日の夜断食は理にかなっています。

 

 

 さらに、食べ過ぎやすい体質から、自然と「ちょうどよい量で満足できる体」へと変化していき、週に1回という手軽さが、無理のない肥満解消と健康維持につながっていくのです。

 

 

空腹で体の細胞が活性化する

 

 

 週に一度、夕食を抜く「夜断食」を行うことで、私たちの体の内側では驚くべき変化が起こります。

 

 

 空腹状態が12時間以上続くと、「オートファジー」という仕組みが働き始め、16時間を超えるころにはその活動がさらに活発になるのです。

 

 

 これは、細胞内の古くなったタンパク質や壊れた構造を分解・再利用する機能で、いわば“体内の大掃除”のようなもの

 

 

 人間の体は、約60兆個の細胞でできており、その細胞一つひとつがタンパク質によって構成されています。

 

 

 私たちは日々、代謝を繰り返しながら古い細胞を新しく作り替えていますが、このときに劣化した部品が溜まってしまうと、老化や病気の原因になってしまいます。

 

 

 オートファジーはそれらの不要物を取り込み、分解酵素と結びつくことで新たな材料へと再生してくれるのです。

 

 

 日々、空腹の時間を意識的に作ることで、細胞のメンテナンスが促され、体の中から若々しく、健康な状態に保たれ

 

 

 過剰なカロリー摂取を控え、週に1回だけでも夕食を抜いて空腹時間を確保することは、病気予防や老化防止に効果的な「シンプルな再生術」、無理のない範囲で空腹を味方につけ、細胞レベルからのリフレッシュを目指しましょう。

 

 

落とすのは体重よりも体脂肪

 

 

 ダイエットというと、多くの人がまず「体重を減らすこと」に目が向きがち、体重計の数字が減れば成果が出たように思えるものですが、実は本当に落とすべきなのは「体脂肪」になります。

 

 

 なぜなら、私たちの体に悪影響を及ぼすのは、筋肉や骨の重さではなく、過剰な脂肪で、脂肪は大きく分けて「内臓脂肪」と「皮下脂肪」に分類されます。

 

 

 皮下脂肪は、皮膚のすぐ下に蓄積される脂肪で、女性に多く見られ、お腹やお尻、太ももなどに付きやすいのが特徴で、冷えやむくみの原因になることはありますが、急激に健康を脅かすことは少ないとされています。

 

 

 一方、内臓脂肪は腹腔内の内臓の周囲に蓄積される脂肪で、男性や閉経後の女性に多く、見た目には分かりにくい“隠れ肥満”の原因にも繋がります。

 

 

 この内臓脂肪が問題なのは、脂肪細胞から悪玉アディポサイトカインという有害な物質が分泌され、慢性的な炎症を引き起こし、高血圧、高血糖、脂質異常症といった生活習慣病のリスクを高めてしまうのです。

 

 

 脂肪には重要な役割もあり、寒さから身を守ってくれ、ホルモンの働きを支えたりと、体にとって必要な存在

 

 

 しかし、現代人の多くは脂肪を摂りすぎており、脂肪細胞のバランスが崩れ、善玉のアディポサイトカインは減少し、逆に悪玉が増えてしまうことで、体はどんどん不調に傾いていきます。

  

 

 特に女性は、50代以降に女性ホルモンのバランスが大きく変化し、内臓脂肪が増えやすく、見た目には大きく変わっていなくても、健康診断で腹囲や中性脂肪の数値が高くなることで気づくことも少なくないのです。

 

 

 だからこそ、「体重」ではなく「体脂肪」の量と質に注目することが、シニア世代の健康維持には欠かせないので、体脂肪を正しく理解し、無理なく減らしていくことが、病気を遠ざけ、長く元気に過ごす鍵となるのです。

 

 

脂肪が蓄えられる仕組み

 

 

 健康的に体脂肪を減らすためには、まず「脂肪が体に蓄えられる仕組み」と「脂肪がエネルギーとして使われる仕組み」を理解することが重要です。

 

 

 私たちが毎日口にする食事は、体にとってのエネルギー源となり、糖質(ごはんやパン、麺類など)などは、体内でブドウ糖に変換され、脳や筋肉の活動に使われていきます。

 

 

 しかし、この糖質が過剰になると、血液中のブドウ糖は肝臓や筋肉に「グリコーゲン」として一時的に蓄えられ、それでも余ってしまった分は、脂肪として体内に蓄積されることになるのです。

 

 

 脂肪細胞は非常に柔軟性があり、内臓の周りや血管周囲など、体のさまざまな場所に溜まっていき、知らず知らずのうちに脂肪は増えてしまいます。

 

 

 蓄えられた脂肪を減らすには、「脂質代謝」と呼ばれる仕組みを活性化させる必要があります。

 

 

 これは、体が脂肪を分解してエネルギーとして使うプロセスのことですが、すぐには始まらず、食事をしてからしばらくの間、体はまず血糖やグリコーゲンといった“すぐ使えるエネルギー”を優先的に消費し、その後、ようやく脂肪を使う段階に入ります。

 

 

 この脂質代謝が本格的に“オン”になるのは、食後から10時間以上が経過してからと言われているので、1日中こまめに食べ続けているような生活では、脂肪はなかなか燃焼されず、蓄積してしまうのです。

 

 

 そこで「夜断食」を実行し、翌朝まで12〜14時間の空腹時間が生まれ、脂質代謝のスイッチが自然と入る状態になります。

 

 

 週に1回でもこのサイクルを習慣化すれば、脂肪の蓄積を防ぎながら、内臓脂肪を徐々に減らしていくことが可能になります。

 

 

臓器負担は老化の原因に

 

 

 同じ年齢でも「若々しく見える人」と「年齢以上に老けて見える人」がいるのですが、その違いの一つは、外見だけでなく「体内年齢」にも関係しています。

 

 

 見た目が若い人の多くは、体の中の代謝や細胞の働きが活発で、内臓への負担が少なく保たれている傾向にあり

 

 

 反対に、日々の生活の中で内臓に過度な負担をかけていると、知らず知らずのうちに老化が進み、外見にもその影響が現れてしまうのです。

 

 

 特に、食べすぎや間食が多い人は、消化器官が常にフル稼働しており、疲れが取れにくい状態になっています。

 

 

 その結果、目の下のクマや顔全体のたるみ、くすみが目立ちやすくなり、「なんだか疲れて見える」といった印象を与えてしまうのです。

 

 

 胃や腸、肝臓などの臓器に休息を与える時間が少ないと、老廃物の排出もうまくいかず、体内に疲労物質がたまりやすくなります。

 

 

 一方、消化に負担がかかっていない人は、顔色も明るく、肌の透明感やハリが保たれており、全体的に若々しく見え

 

 

 日々、消化器官を休ませる時間を設けることで、臓器の修復やリセットの時間が確保され、体の中からの若返りが期待できます。

 

 

 さらに、若く見える人の共通点として「水をよく飲む」ことも挙げられ、水は体内のあらゆる細胞に行きわたり、細胞の活動をサポートする大切な存在

 

 

 注目していくのが「ミトコンドリア」の活性化で、ミトコンドリアは細胞の中でエネルギーを生み出す役割を担っており、水が十分にあることでその働きがスムーズになります。

 

 

 結果として、疲れにくく、代謝の良い若々しい体を保つことができ、重要になるのは、臓器に負担をかけずに水分補給を行うこと。

 

 

 冷たい水ではなく、常温や白湯をゆっくりと飲むことで、胃腸にもやさしく、吸収もよくなっていき、1日にコップ数杯の水を意識的に飲むことは、内臓を休めながら若々しさを維持するための、簡単で効果的な習慣なのです。

 

 

夜断食で睡眠の質も向上していく

 

 

 夜断食は、単に体重を減らすだけではなく内臓を休める事ができ、体脂肪の燃焼を促すと同時に「睡眠の質を高める」という重要な効果もあります。

 

 

 実は、夕食を抜くことで体が自然なリズムを取り戻し、深く質の高い睡眠がとれるようになることが、さまざまな研究でも示されています。

 

 

 夕食を遅い時間にとると、消化活動が活発なまま眠りにつくことになってしまい、胃腸が休むことができず、体は完全な休息モードに入れません。

 

 

 睡眠中にも内臓が働き続けるため、眠っていても脳や体はしっかりとリカバリーできず、翌朝に「なんだか疲れが残っている」と感じる原因に

 

 

 一方、夜断食によって夕方以降に食事をとらず、空腹状態で眠りにつくと、消化器官はすでに休息状態に入り、体全体が「回復モード」に切り替わります。

 

 

 このとき、脳内では睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が促され、より深いノンレム睡眠を得やすくなり、眠りの質が高まり朝の目覚めもすっきりと感じられるようになるのです。

 

 

 また、夜断食によって血糖値やインスリンの急上昇が防がれることも、睡眠の質の向上にも関係しており、血糖の乱高下は交感神経を刺激し、夜中の目覚めや浅い眠りの原因となることも

 

 

 特にシニア世代では、睡眠中の血糖バランスが乱れることで不眠や夜間頻尿などのトラブルも起こりやすくなるため、夜の食事量を控えることはとても理にかなった対策となります。

 

 

 加えて、睡眠中には成長ホルモンが分泌され、体の修復や免疫の調整、脂肪燃焼などが加速し、夜断食によって深い眠りが得られるということは、これらのホルモンの働きもスムーズに行われるということ。

 

 

 つまり、「太りにくい体」と「疲れにくい体」の両方を同時に手に入れるためのカギが、夜断食には秘められているのです。

 

 

夜断食を実践していこう

 

 

 夜断食の効果を理解したら、次は実際に生活に取り入れていかなけれなば意味がありません

 

 

 週に1回から始める夜断食の具体的な進め方や、無理なく続けるためのコツ、注意点などを詳しく紹介。

 

 

 体にやさしく、リバウンドのない健康習慣として夜断食を定着させるために、日々の工夫や心がけを実践的に学んでいきましょう。

 

 

断食以外の日も食べ過ぎを防ぐ

 

 

 夜断食によって胃腸を休めることは、体脂肪の燃焼や睡眠の質向上など多くのメリットがあるのですが、効果を最大限に活かすためには、断食をしていない日でも「食べすぎを防ぐ意識」が必要になるのです。

 

 

 上記でも書いたように、空腹時の胃の大きさは拳2個分ほどですが、食べすぎを繰り返していると、胃はその分だけどんどん膨らんでいきます。

 

 

 胃は非常に伸縮性のある臓器のため、大量の食事を受け入れるたびに容量が拡張され、やがて「多く食べないと満足できない状態」に陥ってしまい、肥満傾向の人によく見られる特徴になります。

 

 

 夜断食で一時的に胃を休めることはできますが、普段の食事でも胃にやさしい習慣を意識しなければ、せっかくの断食効果も持続しません。

 

 

 そこで大切になるのが「腹六分〜八分目」の食事量を心がけることになり、ほんの少し物足りないと感じるくらいで箸を止めることで、胃のサイズが次第に正常化、満腹感の感度も高まっていくのです。

 

 

 食事中はゆっくり噛み、味わって食べることも大切で、急いで食べると満腹中枢が反応する前に食べ過ぎてしまいがちですが、よく噛むことで少ない量でも満足感が得られます。

 

 

 断食と日々の適量な食事を組み合わせることで、胃を無理なくリセットし、太りにくく健康的な体を維持することができるのです。

 

 

心を満たす日も必要になる

 

 

 ダイエットに挑戦する多くの人がつまずいてしまう原因のひとつに「あれもダメ、これもダメ」と、自分に過剰な制限を課してしまうことがあります。

 

 

 確かに、糖質や脂質を控えたり、食べる量を減らしたりすることは、体重を減らすためには一定の効果がありますが、何でもかんでも我慢する方法は、長く続けるには向いていません。

 

 

 数日間は頑張れても、やがてストレスが積み重なり「もういいや」と自暴自棄になってしまい、ドカ食いやリバウンドにつながることも少なくないのです。

 

 

 そこでおすすめしたいのが「夜断食の前日を“心を満たす日”にする」という考え方で、週に1回の夜断食を実践している人は、その前の日を「ごほうびの日」として、食事を楽しむ事が重要です。

 

 

 好きなものを我慢しすぎるのではなく、きちんと味わって食べることで、精神的にも満たされ、食べ過ぎへの反動も抑えやすくなります。

 

 

 ただし、ここで大切なのは「食べ方」で、どんなに好きなものでも、がむしゃらに詰め込むように食べてしまっては意味がありません。

 

 

 ポイントは、“よく噛んでゆっくり味わうこと”食事のスピードを落とすだけで、脳が満腹感を感じやすくなり、結果的に腹6〜8分目で自然に満足できるようになります。

 

 

 お寿司やラーメン、甘いものも、少しだけなら罪悪感を抱かずに楽しむことができ、これにより「食べたい気持ち」をうまくコントロールできるようになり、無理のないダイエットの土台が整っていきます。

 

 

毎日水を1.5リットル以上飲んでいく

 

 

 人間の体の約60%は水分で構成されており、水は、血液や細胞、筋肉、臓器など、全身のあらゆる場所で生命活動を支える大切な存在になります。

 

 

 水が不足すると、血流が悪くなり、細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなるだけでなく、代謝機能や老廃物の排出力も低下し、体内の各器官にとってストレスとなり、疲労感やむくみ、便秘、さらには太りやすい体質へとつながる原因にもなるのです。

 

 

 痩せやすい、いわゆる「燃える体」を作るには、まず代謝を高めることが重要で、欠かせないのが「水分補給」です。

 

 

 水は、体内でエネルギーを作る過程に関わる酵素や代謝経路をスムーズに働かせる潤滑油のような役割を果たし、水が足りない状態では、いくら運動や食事制限をしても思うように脂肪が燃えず、ダイエットの成果が現れにくくなってしまいます。

 

 

 

 私たちは、日常生活の中で1日に約2.5リットルの水分を失い、これは、汗や尿、呼吸などを通じて自然に出ていく水分量です。

 

 

 食事や体内で生まれる代謝水によって、約1.0〜1.1リットルの水分は補われますが、それでも1.4〜1.5リットルは意識的に飲み水として補給する必要があるのです。

 

 

 「緑茶やコーヒーをよく飲んでいるから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、これらにはカフェインが含まれており、利尿作用によって水分が体外に排出されやすくなります。

 

 

 また、アルコールも同様に利尿作用が強く、体内の水分を奪うため、むしろ水分の消耗を助長してしまうので、こうした飲み物を摂る習慣がある人ほど、純粋な水の摂取を意識的に増やすことが必要になっていきます。

 

 

 毎日1.5リットル以上の水を飲むためには、500mlのペットボトルを3本用意し、朝・昼・晩に分けて飲む方法が分かりやすく実践でき、飲み忘れの防止にも効果的

 

 

 起床後や食事中、入浴後、就寝前など、1日を通してこまめに水分を補給することで、体内のめぐりが整い、疲れにくく、痩せやすい体質へと自然に近づいていくのです。

 

 

アルコールを飲む際の注意点を

 

 

 ダイエットと聞くと「お酒は絶対NG」と思う方も多く、確かに過剰な飲酒は体に負担をかけ、脂肪の蓄積を助長する原因になりますが、正しく付き合えばお酒を完全に断つ必要はありません。

 

 

 むしろ、お酒との上手な付き合い方を知ることが、長く続けられるダイエット習慣には欠かせないのです。

 

 

 まず大切なのは「飲むお酒の種類」を選ぶこと、糖質の多いビールや甘いカクテル、チューハイなどは避け、糖質の少ない焼酎、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの蒸留酒を選びましょう。

 

 

 ワインも赤・白ともに辛口なら比較的糖質が少なめで、人工甘味料が含まれる甘い缶チューハイなどは、食欲を増進させることがあるため注意が必要です。

 

 

 次に食事でお酒を飲む日は、主食などの糖質を控えめにし、代わりに野菜やタンパク質を中心としたメニューにしていき

 

 

 たとえば、枝豆、冷ややっこ、焼き魚、サラダ、鶏肉のグリルなど、糖質が少なく栄養価の高いおつまみを選ぶことで、内臓への負担を減らしながら満足感も得られるのです。

 

 

 そして、お酒を飲むときは、こまめに水を挟みながら飲む「チェイサー」を習慣にしていき、これによりアルコールの分解も促進され、翌朝の疲労感やむくみも軽減されていきます。

 

 

運動で効果がさらにアップしていく

 

 

 ダイエットを始めると、多くの人が「食事制限と運動を同時に頑張ろう」と意気込みますが、これが意外と落とし穴

 

 

 急に食事内容を変え、同時に運動習慣まで取り入れようとすると、心身の負担が大きくなり、かえってどちらも続かず挫折する可能性が高まります。

 

 

 特にシニア世代にとって、今までの生活習慣を急に一変させるのは大きなストレスになり「頑張ろう」と気合を入れすぎて、無理をすると疲れや痛みが出て、続けられなくなってしまうのです。

 

 

 だからこそ、まずは「夜断食」という食のリズムを整えることに集中していくことで、体は確実に変化していきます。

 

 

 内臓を休める時間が増え、脂肪燃焼のスイッチが入り、体重にも少しずつ変化が現れ、このリズムを数か月続けることで、自然と体が軽く感じ、次のステップ「運動」に移る準備が整っていくのです。

 

 

 運動を始めるときも、いきなりウォーキングやランニングを始める必要なく、最初の一歩は「スクワット1回」から始めていきます。

 

 

 スクワットは太もも、お尻、背中など、全身の大きな筋肉を使う基本的な運動であり、代謝アップにもつながる優秀なエクササイズ

 

 

 「たった1回でいいの?」と思われるかもしれませんが、大切なのは回数ではなく、「毎日続けること」、歯磨きと同じように、生活の中に運動という“習慣”を組み込むことが、長い目で見た健康維持には何よりも効果的なのです。

 

 

 スクワット1回が習慣になれば、自然と2回、3回と増やしたくなるもので、体調が良い日は回数を少し増やし、疲れている日は1回を確実に行う

 

 

 この柔軟さこそが、長続きのコツです。無理をせず、自分のペースで少しずつ進めていくことで、ダイエットの成功率は格段にアップします。

 

 

まずは3ヶ月続けていこう

 

 

 夜断食を始めるにあたって、意識したいのが「続ける期間」、週に1回の夜断食でも、目に見える変化や効果を実感するには、最低でも3ヶ月は継続してみることをおすすめします。

 

 

 この3ヶ月で断食の回数はおよそ12回、たった週1回でも、積み重ねることで体にとって大きな変化をもたらしてくれるのです。

 

 

 私たちの体は、1日2日で劇的に変わるものではなく、細胞の生まれ変わりや、血液の質の改善、新しい代謝リズムが定着するには、一定の時間が必要になり

 

 

 特に、長年の習慣によって乱れていた食生活や生活リズムを整えるには、少なくとも約3ヶ月という期間が目安になるのです

 

 

 この期間中に、「食べない時間を作ることが自然な流れ」として体と心に定着していき、体脂肪率も少しずつ変化してきます。

 

 

 男性であれば20%以下、女性なら25〜30%以下をひとつの目安にして、自分の体の状態を見つめ直してみましょう。

 

 

 3ヶ月が経過し、夜断食が無理なく続けられるようになってきたら、習慣化の次のステップとして週2回に増やす、あるいは軽い運動を取り入れるなど、生活に合わせてバージョンアップさせていくのも効果的です。

 

 

断食後は無意識に食事が変化する

 

 

 週1回の夜断食を3ヶ月間継続できたとしたら、それはとても大きな成果になり、この時点で、無理なく続けられた方はそのまま継続しても良いですし、一度終了しても構いません。

 

 

 大切なのは「一度しっかりと自分の体と向き合い、食の習慣を見直せた」という経験を積めたことにあります。

 

 

 実際、3ヶ月間夜断食を行うと、食事の内容に無意識の変化が起きていることに気づくことができるのです。

 

 

 以前は空腹感を満たすために大量に食べていた方でも、今では「少ない量で十分に満足できる」と感じるようになっていたり、こってりした濃い味付けが重たく感じるようになったりと大きく変わります。

 

 

 また、主食に対する選び方も自然と変化し、白米やパンなど、精製された糖質を中心にしていた方も、体の調子や血糖の安定を実感することで、玄米や雑穀ご飯、オートミールといった茶色い主食を選ぶようになっていきます。

 

 

 これらは食物繊維が豊富で、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあり、脂肪が蓄積されにくい体作りにも役立ちます。

 

 

 さらに、夜の食事では野菜を主食がわりに取り入れる習慣が生まれることも多くなります。

 

 

 キャベツやブロッコリー、カリフラワー、トマトなどをたっぷり使ったサラダや蒸し野菜は、低糖質で栄養価も高く、満腹感も得られます。こうした食べ方が身についてくると、自然と「夜は軽めに」という流れができ、胃腸の負担も軽減されていくのです。

 

 

 そしてもう一つ大切なのが、主食の代わりに「たんぱく質」を意識していき、肉、魚、卵、大豆製品などをメインに据え、筋肉や代謝を支える栄養素をしっかり摂ることが、リバウンドを防ぎ、さらに太りにくい体を維持するコツになっていきます。

 

 

小腹が空いた時には炭酸水を

 

 

 夜断食をしていると、どうしても空腹を感じる時間帯があり、始めたばかりの頃は、夕食を抜いたことで、夜の時間帯に小腹が空いてしまうこともあるので、そんなときに役立つのが「炭酸水」です。

 

 

 炭酸水には、満腹中枢を刺激する働きがあり、空腹感を一時的に和らげてくれます。

 

 

 炭酸の刺激が胃をほどよく膨らませることで、食べたいという欲求を自然に抑制する事ができ、食事をするわけではないので胃腸に負担もかけず、断食中のルールにも反しません。

 

 

 飲むときのポイントは「ゆっくり飲む」、ゴクゴクと一気に飲むよりも、少しずつ口に含みながら飲むことで、より満腹感が得やすくなります。

 

 

 また、冷えた炭酸水は気分もリフレッシュさせてくれ、空腹によるストレスを軽減する効果も期待できるのです。

 

 

 さらに、炭酸水はアレンジも簡単で、「レモン汁」を少量加えれば、爽やかなレモンソーダ風になり、味に変化がついて飽きずに続けやすくなります。

 

 

 また、リンゴ酢を少し混ぜると、代謝促進や疲労回復にもつながり、美容と健康のサポートにも一役買ってくれます。

 

 

 甘味料や香料が入っていない「無糖の炭酸水」を選んでいき、最近ではレモン風味やライム風味などの自然な香り付き炭酸水も豊富にあり、好みに応じて選べば楽しみながら断食を続けることができるのです。

 

 

 空腹を我慢するのではなく、上手にやり過ごす工夫を取り入れることで、夜断食はより快適に、無理なく続けていける習慣となるでしょう。

 

 

出汁スープで旨み成分を補給

 

 

 夜断食をしていると、どうしても空腹で眠れなかったり「何か少しだけ口にしたい」と感じる瞬間があり、そんなときには「出汁スープ」を飲んで対策を

 

 

 具材を入れず、出汁だけを使ったシンプルなスープは、胃腸に負担をかけることなく、空腹感をやわらげてくれる心強い味方になってくれるのです。

 

 

 出汁には、昆布のグルタミン酸、かつお節のイノシン酸、しいたけのグアニル酸など、天然のうま味成分が豊富に含まれています。

 

 

 これらの成分は、舌のうま味受容体を刺激して「満足感」を生み出し、実際に食べていないのに「食べたような気持ち」になれるのが特徴になり、出汁スープは、空腹を心理的にも身体的にもやわらげてくれる飲み物なのです。

 

 

 さらに、出汁には味覚を整える働きをもたらし、普段から味の濃いものに慣れてしまっていると、舌が鈍くなり、より強い味を求めてしまいます。

 

 

 しかし、出汁の繊細なうま味を味わうことで、本来の味覚をリセットし、薄味でも十分においしいと感じられるようになり、断食によって整えた味覚をさらに定着させる効果をもたらしてくれるのです。

 

 

 飲む際は、市販の出汁パックや乾燥出汁をお湯で煮出し、具材を加えずそのまま飲むだけでOK

 

 

 温かい出汁スープは体を内側から温め、副交感神経を優位にし、リラックス効果も期待でき、眠る前に飲むと心も体もほっと安らぎ、ぐっすり眠れる夜をサポートしてくれるのです。

 

 

16時間に縛られないようにする

 

 

 夜断食では「16時間空けること」が理想とされていますが、すべての人が毎回きっちり16時間空けられるとは限りません。

 

 

 だからといって「今回は13時間しか空かないから意味がない」と断念してしまうのは非常にもったいないことです。

 

 

 夜断食の本質は「胃腸をしっかり休めること」にあるので、例え13時間でも普段より空腹時間が確保できれば、消化器官は回復に向かい、体にとっては大きなメリットです

 

 

 重要なのは「時間」ではなく「継続する意識」のなり、完全を目指さず、できる範囲で無理なく取り組むことが長続きのコツ、自分の体と相談しながら、柔軟に取り組んでいきましょう。

 

 

自分で出来たことを褒めていく

 

 

 減量や夜断食は、ただ淡々と行っているだけでは長続きせず、大切なのは自分をしっかりと「褒める」ことになります。

 

 

 たとえば、「今週も夜断食ができた」「今日は間食をしなかった」「お酒を我慢できた」など、小さな達成でも積極的に評価し自分を鼓舞していきましょう。

 

 

 人はつい「できなかったこと」にばかり目を向けがちですが、それではモチベーションが下がってしまいます。

 

 

 それよりも「できたこと」を積み重ねていくことが、自己肯定感を高め、習慣を続ける大きな力になります。

 

 

まとめ:週1夜断食から始める、無理なく太らない体づくり

 

 

 肥満は見た目の問題だけでなく、心臓病、糖尿病、脳卒中、がんといった生活習慣病のリスクを大きく高める「健康の敵」に

 

 

 しかし、多くの人が「どう痩せればいいか分からない」「一度試してダメだった」という経験を持ち、自信を失っています。

 

 

 そんな中、今回ご紹介した「週に一回、夜だけ食事を抜く断食法」は、シンプルで誰でも取り組みやすく、体に優しい食事習慣になります。

 

 

 

 16時間の空腹時間を作ることで、体脂肪が燃焼され、細胞の修復を促すオートファジーも活性化、胃腸を休めることで、味覚が整い食べ過ぎも防げるようになるのです。

 

 

 夜断食は「できる範囲で継続する」ことが重要になり、時間に厳密にこだわる必要はなく、13時間でも意味や効果をもたらしてくれます。

 

 

 断食を続ける中で自然と食事の量や質が変わり、玄米や野菜中心のメニュー、そしてタンパク質の意識的な摂取へと移行していきます。

 

 

 また、水をしっかり飲むこと、アルコールや間食の工夫、そして「よく頑張った自分を認めること」も継続する上で大切な習慣、体に負担をかけず、心も前向きに保つことで、無理なく太らない生活が定着します。

 

 

 運動も無理に始めず、まずはスクワット1回からはじめ、継続のカギは「小さく始めて、ゆるやかに習慣化すること」、そして、数ヶ月後ふとした瞬間に「変われた自分」に気づくことができるでしょう。

 

 

 あなたの健康的な減量と、将来の病気リスクを減らすきっかけとなれば幸いになり、年齢を重ねても、自分の体は変えられる。その第一歩は、今日の夜から始めていきましょう。

 

 

 最後まで見ていただきありがとうございました。

 

 

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