はじめに
カカオを原料として作られるチョコレートやピュアココアは、砂糖たっぷりの甘いお菓子、飲み物のイメージがあり、健康とは程遠い存在と思われています。

しかし、近年の研究ではカカオに含まれる有効成分には、今までのチョコレートの常識を覆す程の効果があり、カカオ成分の多い「高カカオチョコ」を目にする機会も増えてきました。
コンビニやスーパーなどで気軽に購入をする事ができ、ちょっと小腹が空いた時のサポートに最適な食材、飲み物になっています。
カカオのスーパーパワーを普段の生活に取り込んでいき、体の中から老化を食い止めて、アンチエイジングに取り組んでいきましょう。

カカオに秘められた栄養素
カカオには、老化を遅らせるために役立つ栄養素が豊富に含まれています。
代表的なのがカカオポリフェノールで、マグネシウムや鉄、亜鉛といったミネラルも多く、エネルギー代謝を助けたり、血液の健康を維持する役割を果たします。

リラックスをもたらす成分として注目されています。こうした複合的な作用が、カカオを「老化を止める一粒」と呼ばれる理由になっています。
まずはカカオの持つ素晴らしい効果を見ていきましょう。
高カカオが体の劣化を防止
カカオ率70%以上のチョコレートは「高カカオチョコ」と呼ばれ、近年、美容やアンチエイジングに効果的なスーパーフードとして注目を集めています。

カカオには、体内の酸化を防ぐポリフェノールが豊富に含まれていますが、高カカオチョコはその含有量が桁違いになっています。
年齢を重ねると体は活性酸素によって酸化が進み、いわば細胞が錆びていく状態になるのですが、これが肌のたるみやシミ、血管の老化、動脈硬化といったさまざまなトラブルにつながるのです。
ここで役立つのがポリフェノールで、活性酸素を無害化し、細胞を守る働きが確認されています。

カカオ86%の高カカオチョコには、同じくポリフェノールが豊富なことで知られる赤ワインの16倍ものポリフェノールが含まれているといわれ、毎日の少量習慣が体の劣化を防ぎ、若さを保つ助けになってくれるのです。
高カカオは太りにくい食材
チョコレートは「高カロリーで食べたら太る」というイメージが強く、健康や体型を気にする人ほど避けがちです。
しかし、近年の研究では、高カカオチョコを一日25グラムほど食べても肥満に直結しないことが報告されており、その理由のひとつが、チョコレートの脂肪分の質にあります。
カカオに含まれる脂肪の多くはステアリン酸という種類で、これは体内で吸収されにくく、中性脂肪やコレステロールの増加にほとんど影響を与えません。

さらに、このステアリン酸はポリフェノールの吸収を高める働きもあり、抗酸化作用をより効果的に生かすことができるのです。
こうした特徴から、高カカオチョコは甘さを抑えつつ、体に優しく、健康習慣に取り入れやすい食材として注目されているのです。
ココアで高血圧を遠ざける
ココアに含まれるカカオ豆のポリフェノールには、血圧を下げる働きがあることが研究で明らかになっており、高カカオチョコやカカオを継続して摂取した人の血圧が安定したというデータも報告されています。

ポリフェノールは血管の詰まりを防ぎ、しなやかで強い血管を維持するのに役立つ成分になっているのです。
高血圧は放置すると、脳梗塞や心筋梗塞といった重い病気のリスクを高め、血管そのものにもダメージを与えてし合うので、毎日の習慣として高カカオチョコやココアを取り入れることで、血圧管理をサポートし、長く健康な血管を守ることが期待できるのです。
カカオが血流を促してくれる
健康的な血管を保つためには、血中の脂質のバランスが重要となり、悪玉コレステロールが増えると血管は徐々に硬くなり、しなやかさを失ってしまいます。

これを防ぐには、悪玉と善玉のバランスを正すことが欠かせず、近年の研究では、カカオに豊富に含まれるポリフェノールが、善玉コレステロールを増やし、悪玉を減少させる作用を示すことが報告されています。
そうした働きにより、血液の流れが改善され、血管の柔軟性を保ちやすくなります。
特に高カカオチョコを1日30グラム程度取り入れることで、この血流改善効果が期待できるとされ、毎日少しずつ続けることで、体の中から血管をサポートしてくれるのがカカオの魅力です。
カカオの力で認知症を予防
カカオの成分は、脳の健康にも大きな力を発揮することが研究で報告されています。

チョコレート、とくに高カカオチョコを継続的に摂取することで、脳細胞の成長や維持に必要な「BDNF(脳由来神経栄養因子)」が上昇することが確認されているのです。
BDNFは、脳の中で新しい神経細胞を作り出したり、既存の神経を守ったりする重要な成分ですが、加齢とともに減少していきます。
これまで、BDNFを増やす方法としては運動がよく知られていましたが、近年はカカオポリフェノールの働きでも同様の効果が期待できることがわかったのです。

毎日の生活に高カカオチョコを取り入れることは、脳の若さを保ち、認知症を遠ざける新しい習慣として取り入れていきましょう。
便秘にも有効に働いてくれる
シニア世代になると、男女を問わず便秘に悩む人が増加する傾向にあり、腸の動きが鈍く、食事量が減ったりすることで、便を押し出す力が弱まることが原因になるのです。

便通を改善するためには、腸内で水分を含んで膨らむ食物繊維の摂取が欠かせませんが、実はカカオにも、食物繊維が豊富に含まれています。
さらに、カカオ特有の成分であるカカオプロテインは、大腸まで届いて善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるサポートをしてくれるのです。

こうした働きにより、高カカオチョコやココアを日々の生活に取り入れることで、自然なお通じを促し、便秘対策としても役立てることができるのです。
チョコでいつまでも若い肌を
年齢を重ねると、どうしてもシミやくすみといった肌の悩みも増えてしまい、そのような肌トラブルにも、カカオが役立つことがわかっています。

肌はおよそ28日周期で新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーを繰り返していますが、このリズムを整えるには、血流と腸内環境が深く関わっているのです。
カカオには腸内環境を整える働きがあり、腸が元気になると血流も改善され、体全体の代謝が高まり、美しい肌づくりをサポート
さらに、チョコレートを食べるとニキビができるという話を耳にすることがありますが、近年の研究では高カカオチョコの適量摂取とニキビの発生に関係はないと報告されています。

甘いひと口を楽しみながら、いつまでも若々しい肌のためにも、普段のカカオ習慣を取り込みましょう。
高カカオチョコは糖質が少ない
糖質を摂りすぎないように意識する「糖質制限」は、体重管理や血糖コントロールに役立つといわれています。

しかし、間食を完全にやめるのはストレスがたまりやすく、続けるのが難しくなることもあるのですが、そんな時に頼りになるのが高カカオチョコ
カカオの割合が高いチョコほど糖質量は少なくなり、甘さ控えめでありながら満足感を得る事ができ、糖質制限中でも、カカオ70%以上のチョコを少量なら安心して楽しめるのです。

間食を我慢するのではなく、質の良い高カカオチョコを選んで、一息つく時間を上手に取り入れて、毎日の習慣の中で、健康を意識しながらも楽しみを忘れないことが長続きのコツになっていきます。
カカオのスーパーパワーを知る
カカオは「神々の食べ物」という意味の学名を持っており、人類は約5000年前からカカオを口にしており、かつてのマヤ王が、長く生きる為にカカオ豆を求めたと言う話もあります。
カカオ豆に含まれている独自の栄養成分「カカオポリフェノール」や「テオブロミン」について、多くの研究結果が発表されており、その美味しさだけではなく、栄養成分との両面で効果をもたらしてくれるのです。
カカオの持つ力を日々の生活習慣の味方につけて、体の中からカカオの力を実感していきましょう。
豊富な栄養成分を見ていく
カカオには、実は豊富な栄養成分が含まれており、チョコレートはただの甘いお菓子ではなく、カカオ豆を発酵させてつくられる「発酵食品」という側面も持っています。

黒酢や味噌などの発酵食品が健康によいとされるのと同じように、チョコのもつ酸味もこの発酵の過程で生まれる有機酸によるものです。
さらに、この有機酸は糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑える働きが期待できます。
チョコレートは「食べると太る」というイメージが強いですが、カカオに含まれるオレイン酸は、オリーブオイルでおなじみの一価不飽和脂肪酸で、血液の流れを良くしてくれる働きがあります。

血管を詰まりにくくし、全身への栄養や酸素をスムーズに届けてくれ、オレイン酸には腸を刺激して動きを整える作用もあり、便通の改善にも効果を発揮します。
他にもカカオには、私たちの体を支えるさまざまなミネラルがバランスよく含まれています。
貧血の予防や神経伝達に欠かせない鉄分も豊富で、日々のエネルギーづくりをサポートしてくれ、骨を丈夫にするカルシウムも含み、年齢とともに気になる骨の健康にも役立ちます。

さらに、加齢とともに不足しやすい亜鉛や銅といったミネラルも多く、免疫力や代謝の維持にも貢献、そして、血圧を上げるナトリウムが少ない一方で、塩分の排泄を助けるカリウムが多いのも特徴で、血圧管理やむくみ対策にも適しているのです。
カカオには「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEも含まれています。
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防いでくれるため、肌や血管を若々しく保つのに非常に重要な存在
また、女性ホルモンの働きを調整する作用があり、更年期症状や月経障害といった女性特有の不調の予防にもつながり、血流を促す働きがあるので、肩こりや冷えの改善にも効果が期待できるのです。
カカオポリフェノールの力
カカオポリフェノールには、私たちの体をさまざまな面から守ってくれる力があり、注目されているのが強力な抗酸化作用
体内では、呼吸や代謝の過程で「活性酸素」と呼ばれる物質が常に生じています。

活性酸素は本来、細菌やウイルスを攻撃してくれる役割もありますが、必要以上に増えすぎると細胞や血管の壁を傷つけ、体を内側から酸化させてしまいます。
いわば鉄が錆びるように、肌のハリが失われたり血管が硬くなったりと、老化や生活習慣病の引き金となってしまうのです。
この酸化を抑えてくれるのが、カカオポリフェノール、高カカオチョコレートやココアに豊富に含まれるポリフェノールは、増えすぎた活性酸素を弱体化させ、血管や神経といった大切な組織を守ってくれます。

血管がしなやかで健康なら、全身に酸素や栄養がスムーズに届き、脳の働きや末梢の血流も改善されていき、冷えや肩こりの軽減、認知症や動脈硬化といったトラブルの予防にもつながります。
コレステロール値を正す
コレステロール値は、健康診断でも必ずといってよいほどチェックされる重要な指標です。

コレステロールには、体に良い働きをする「善玉(HDL)」と、増えすぎると血管に悪影響を与える「悪玉(LDL)」が存在し、悪玉が増加すると血管の壁に蓄積しやすくなり、血管は次第に硬く、もろくなっていきます。
そもそも血管は、年齢を重ねたりストレスを受けたり、活性酸素の影響で少しずつ損傷し続けていき、その傷口をふさぐように悪玉コレステロールが入り込むのです。
血管の内側に溜まり、やがて「プラーク」と呼ばれる盛り上がった塊を作り、プラークが厚くなると血流が妨げられ、詰まりを起こすリスクが高まります。

その詰まりが脳の血管で起これば脳梗塞、心臓で起これば心筋梗塞といった重大な病気を招くのです。
コレステロールは「少ないほうがいい」と思われがちですが、実際には私たちの体にとって欠かせない重要な成分になります。
細胞を包む細胞膜はとても薄く脆いものですが、コレステロールがそこに取り込まれることで強さと柔軟性を持ち、外からの刺激やダメージから細胞を守る役割も果たしているのです。
ホルモンや胆汁酸の材料にもなるなど、生命活動に必要な働きも担っているので、むやみにコレステロールを減らすのではなく、善玉(HDL)と悪玉(LDL)のバランスを整えることが大切です。

善玉がしっかりと働いて余分な悪玉を回収できれば、血管をしなやかに保ち、生活習慣病を防ぐことにつながります。
カカオポリフェノールには強い抗酸化作用があるだけでなく、消化管でのコレステロールの吸収を抑える働きや、体内でのコレステロール生合成を阻害する作用があるといわれています。
これによって、余分なコレステロールが血中に流れ込みにくくなり、血管の負担が軽減されます。
さらに、カカオに含まれるオレイン酸も、悪玉(LDL)コレステロールを減少させる作用が確認されています。
このことに加えて、ポリフェノールの摂取量が多い人ほど、善玉(HDL)コレステロールが増える傾向が報告され、善玉が増えれば余分な悪玉を回収してくれる力も高まり、血管はよりしなやかで健康な状態を保ちやすくなるのです。
ココアで血圧の調整も行う
ココアに使われるカカオ豆には、血圧を上げる要因となる塩分やナトリウムがほとんど含まれません

その反面、余分なナトリウムを体外へ排出する働きがあるカリウムが豊富に含まれています。
このカリウムの作用により、体内の塩分バランスが整えられ、血圧を安定させる助けとなり、カカオに多く含まれるポリフェノールが血管の内皮を守り、しなやかさを保ちながら血管を広げやすくしてくれるのです。
さらにカリウムとポリフェノール、この二つの成分が相乗的に働くことで、血流はよりスムーズになり、心臓や脳への負担も軽減してくれ、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを抑え、健康な血管を長く保つための力強い味方に変わります。
ポリフェノールで重病予防
体内で過剰に発生した活性酸素は、細胞を傷つけてさまざまな病気を引き起こす原因となり、その代表例ががんであり、日本人の死因の第1位を占めています。
活性酸素が増えすぎると正常な細胞の遺伝子が傷つき、がん細胞が生まれやすくなるので、活性酸素を増やさない、そして無害化していくことがとても重要になるのです。

この点で役立つのが、カカオに豊富に含まれるポリフェノール、高カカオチョコレートを少量食べたり、ココアを飲むことで、毎日の生活の中で自然にポリフェノールを補うことができます。
ポリフェノールはがんだけでなく、神経細胞を傷つける活性酸素の働きも抑えるので、脳の認知機能の低下を防ぐサポートにもなってくれるのです。
カカオで毎日腸活を
年齢を重ねると、腸を動かす筋肉がだんだんと衰え、便を押し出す蠕動運動も弱まってしまいます。

そのことが長引くと、便秘になりやすくなり、お腹の張りや不快感だけでなく、肌荒れやくすみといった美容面のトラブル、さらには憂鬱な気分につながることもあります。
しかし、便を出すために欠かせない食物繊維は、現代の食生活では年々摂取量が減少傾向、そこで手軽に取り入れやすいのがカカオを使った食品、カカオには豊富な食物繊維が含まれており、腸内で善玉菌を増やすサポートをしてくれるのです。

間食には高カカオチョコを選び、飲み物には砂糖を控えたココアを取り入れることで、毎日の習慣として腸にやさしい成分を補うことができます。
チョコレートはメンタルにも好影響
チョコレートは体だけでなく、心にもやさしい作用をもたらしてくれます。

カカオに豊富に含まれるマグネシウムは、脳内で「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの合成を助ける働きがあり、ストレスへの抵抗力を高め、気持ちを安定させるサポートをします。
気分が落ち込んだときや緊張が続くときにチョコをひと口食べてほっとするのは、こうした栄養成分の効果も関わっているのです。

さらに、ダイエット中や糖質制限中でも高カカオチョコなら砂糖の量が控えめですが、ほんのりとした甘みを感じることができ、満足感や幸福感を与えてくれます。
まとめ:普段の生活でカカオを味方に
カカオは体と心の健康を同時に支える魅力的な食品です。
豊富に含まれるカカオポリフェノールは強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素を弱めて血管や神経を守り、将来の脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを減らす助けとなってくれます。

さらに、オレイン酸が悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすことで血管のしなやかさを維持します。
カリウムも多く、塩分を体外へ排出し血圧調整を助け、腸に届く食物繊維やカカオプロテインは腸内環境を整え、便通を改善し美肌づくりにも貢献します。

また、マグネシウムがセロトニン合成を助け、ストレス緩和や幸福感アップに役立ち、高カカオチョコやココアを日々の習慣に取り入れることで、体の内側から健康と若さを支え、心も前向きにしていきましょう

最後まで見ていただきありがとうございました。
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